この記事の内容
目次
・教諭の仕事内容、収入、なりかた
・図書館司書の仕事内容、収入、なりかた
・養護教諭の仕事内容、収入、なりかた
「教育関係の仕事ってどうやってなるんだろう?」
そんな風に思ったことはないだろうか。そんな方のため、元高校教諭で進路指導も担当していた私が、そうした職業のなり方をまとめてみた。

教諭の仕事内容
【生徒指導】
生徒児童の学力を高め、人格を形成する大切な仕事だ。教諭の指導によって子どもの人生が左右されるといっても過言ではない。授業態度や友人関係、道徳心といったことまで、時には厳しく、時には優しく指導を根気よく続けることが重要だ。
【教科指導】
自身の科目の教材研究をおこない、授業を準備する。実際の授業では計画通りにいかないことも多いため、予期せぬ出来事に動じない心構えも必要だ。
【進路指導】
進学や就職に関しての指導。キャリア教育とも。長年、出口指導などと呼ばれてきたが、昨今では出口ではなく、人生においての中核を決める大切な中核の指導として、生徒のキャリア形成を本人、保護者と共にしっかりと行っていくことが重要である。
【保護者対応】
学校では見せない生徒の顔を知ることのできる大切な仕事である。生徒の内なる悩みをいち早く発見することができる。また、学校での様子を保護者に伝えることで、安心を与えることも重要である。
教諭の収入
公立の場合の平均額。自治体によって異なる。また、私立の場合はその規模などによって大きく異なる。
【平均月収】
54万4000円
【平均年収】
653万円
※総務省調べ2015年
教諭のなり方
【必要な資格】
・各種教員免許状
・短大で2種、4年制大学で1種、院卒で専修免許状が得られる。また、社会人経験を利用した特別免許状もある。
・教員免許は10年ごとに更新する取り決めとなっている。
【必要な学歴】
・各種教員免許状取得に必要な単位が取得できる大学または短期大学。
・教職課程のある大学。
・通信や夜間大学でも取得可能。
【採用試験】
・公立学校の場合、都道府県の教員採用試験を合格すれば採用となる。試験内容は、筆記、面接、論文、模擬授業などが多い。1次と2次に分かれており二次試験に合格すれば採用候補者名簿に記載され、採用されていく。
・私立学校の場合各学校の採用試験を合格すれば採用となる。また、私学教員適性検査を受検することで、私立学校の募集情報を受け取ることもできる。

図書館司書の仕事内容
司書は、町の図書館だけでなく、学校の図書室にてサービスを提供する仕事だ。
【図書受け入れ】
図書館向けの流通サービスから新刊を購入したり、納入された本がその図書館に置いて大丈夫な者かどうかのチェックも行う。
【イベント開催】
小さい子どもの読み聞かせやお話し会などのイベントを主催するのも大切な仕事。そうしたイベントの募集や結果報告なども行う。
【カウンター業務】
利用者の要望に応じて本を案内したり、貸し出しや返却の対応を行う。
【本の出納】
本の管理。本棚に公開されている本の確認や、貴重なため非公開の場所に置かれている本の管理を行う。
図書館司書の収入
公共の図書館勤務の地方公務員の場合。勤務先や役職によって変わる。
【平均月収】
53万円8000円
【平均年収】
645万円
※総務省調べ2015年
図書館司書のなり方
【必要な資格】
・図書館司書は司書
・学校の図書室の司書は司書教諭
【必要な学歴】
・司書コースなどの設置がある大学、短大で単位を取得する。
・既卒者が司書講習を経て取得できる場合もある。
【就職など】
・公共の図書館司書の場合は公務員試験が必須。
・学校司書の場合は別途教員免許を取得の後、司書教諭の資格を使い学校の採用試験を受験する。

養護教諭の仕事内容
保健室の先生。児童生徒の健康を管理維持する重要な仕事だ。
また、児童生徒の精神的な支えとなっているケースも多い。
【巡回】
学校を巡回し、体調不良生徒がいないかどうか確認する。
【栄養士と情報共有】
アレルギーのある生徒のための給食を栄養士と調整するなど。
【生徒児童の処置】
病気やけがの処置をして教室に返す、保健室で休ませる、病院へ連絡するなどの判断を行う。
養護教諭の収入
学校や地域によって特別手当があることも。
【平均月収】
54万円4000円
【平均年収】
653万円
※総務省調べ2015年
養護教諭のなり方
【必要な資格】
・養護教諭免許状
・短大で2種、4年制大学で1種、院卒で専修免許状が得られる。
【必要な学歴】
・養成コースのある大学や短大
・看護師や保健師が養護教諭養成機関にて免許を取得することもできる。
【就職など】
・都道府県教育委員会や私立学校の採用試験を受験。
いかがだったでしょうか。
私も中学校では支援員を、高校では教諭を務めていましたが、生徒のために働くのはとてもやりがい生きがいを感じるものです。
これからの時代を担うのは間違いなく子どもたちです。その子どもたちを教育するという大切な仕事ですから、是非一歩を踏み出してみてください。
※参考出典『お仕事ナビ』理論社