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【食育】ご飯を残さず食べる。について考える【食品ロス】


ご飯は残さず食べなさい。はもう古い?

私たち(私自身は30代後半~)が小さい頃は

「ご飯は一粒残らず食べなさい!農家の方に失礼だ!」と教わって育ってきた方も多いはずだ。それが、食べ物をいただく者のマナーであった。


だが最近ではそのあたりの様子が変化してきた。

近頃では、食べられる分だけ食べよう。という考え方が主流だ。

これには筆者も賛成である。無理やり食べさせてもよいことはない。

給食をいつまでも食べさせられて教室のみんなのさらし者にされたところで、その子どもは嫌いなものが食べられるようになるだろうか。

むしろ、トラウマをかかえてしまうのではないか。


食品ロス問題

近年では、食品ロスが世界中で問題視されており、日本も目を背けてはいられない状況だ。


消費者庁によれば

「日本では、年間2,550万トン(※)の食品廃棄物等が出されています。このうち、まだ食べられるのに廃棄される食品、いわゆる「食品ロス」は612万トン(※)。

これは、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食糧援助量(平成30年で年間約390万トン)の1.6倍に相当します。」

※農林水産省及び環境省「平成29年度推計」


とのことで、日本政府も「食品ロス削減推進法」と「食品リサイクル法」という二つの法律で対策を進めている。


食品ロス削減推進法とは

「本年5月31日に公布された「食品ロスの削減の推進に関する法律」(略称 食品ロス削減推進法)が、本日の関係法令の閣議決定により、10月1日から施行されます。

この法律は、食品ロスの削減に関し、国、地方公共団体等の責務等を明らかにするとともに、基本方針の策定その他食品ロスの削減に関する施策の基本となる事項を定めること等により、食品ロスの削減を総合的に推進することを目的としています。」

※農林水産省HPより抜粋


食品リサイクル法とは

「食品の売れ残りや食べ残しにより、又は食品の製造過程において大量に発生している食品廃棄物について、発生抑制と減量化により最終的に処分される量を減少させるとともに、飼料や 肥料等の原材料として再生利用するため、食品関連事業者(製造、流通、外食等)による食品循環資源の再生利用等を促進する。」

※農林水産省HPより抜粋


また、「外観品質基準」という、いわゆる見た目がきれいな野菜でなければ流通する前に廃棄されてしまう。

こうした野菜を消費者の手に届ける事業も今注目を集めている。


子どもへの食育

さて、では子どもの教育の観点でいえば、われわれは食事の際子どもに「残さず食べなさい」というべきなのだろうか。


各ご家庭の教育方針なので深く言及はできないが、調理師、教員と二つの職を経験してきた私の私見で言わせれば、「食べられる量だけを買い、調理し、食べる。」がシンプルで一番良い

食べるのが大変だから残す。という意見も分からないでもないし、ご飯を残さないからといってそれが直接地球全体の環境に関係してくるのか?と思ってしまうのも分かる。

が、「残しても良い」と言われ、それらの食べ物が捨てられていく様をみて育った子供がどのような大人に育っていくのか。考えてみたい。


他の生き物の命を奪って得た肉を身勝手に捨てて、「命をいただいている」という意識が生まれるだろうか。「ならば生物を食べるべきではない」などという極論に持っていくのは論外であるが、他の生き物の命をいただいているという意識が希薄なまま育った人間が、果たして他の生き物に優しくなれるだろうか。道徳観が育っていかないのではないか。物を大切にできるだろうか。

地球環境という大きな枠にあてはめずとも、その子どもの今後の成長のためにも、食育として「食べ物を無駄にしない」ということは大切なのだ。


ならば、料理提供者が子どもの食べられる量をしっかり把握し、食べられる量だけを提供する。または子ども自身に「食べられる分だけ自分で取りなさい」と指導するのも良いだろう。学校給食でも、そのように指導する学校が増えてきている。




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